なうあの部屋

日々チャレンジ

温泉の練習

母親の私と成人してる息子と二人旅行を計画している。

息子は自閉症である。自分で公共の乗り物には乗れないしスマホも持ってない。

しかしとてもおとなしく、迷子にならないように自分で気をつけている

一緒にお出かけしやすい人だ。

 

うちは家族で旅行に行こうという話にならないので諦めていた。

テレビで旅行の話題になると気分が沈むのでチャンネルを変えたりしていた。

そうして何年も経ってから、うじうじ考えているよりも、家族みんなで和気あいあいとしていなくたって行きたい家族だけで行ったらいいやん!と思い立った。

 

日帰りバスツアーに何度か行った。家から飛び出して子供に色んな景色を見せてあげられたのはほんとに嬉しくて楽しかった。

ちょっと遠くの一泊のツアーにも行った。ホテルに泊まった。

その時、軽く考えていたのだけど温泉どうしよう!?と焦った。せっかく大浴場があるんだから入れてあげたい。でも異性だから一緒に入れない。

旅行前に里帰りして実家の父に一緒に銭湯に行ってもらって、ロッカーの使い方やら入浴のマナーやら教えてもらった。泳いだりしてたから注意したそうな。

そうこうして一泊旅行は無事に終わりました。

 

あれから何年も経っているから温泉の入り方は忘れてしまっているだろう。

コロナが流行りだしてから実家の母が帰省を許さないので、父に温泉の練習を頼めない。

福祉サービスの移動支援をお願いしたが断られたので、近所の温泉施設に介助者と一緒に入れるか聞いたがそこも断られた。

隣町の温泉施設には障害者が介助者と入れるお風呂があると聞き、そこへ申し込みに行く。そこの女性の従業員の方がとても親切でくじけそうだった私の心が癒された。

 

療育手帳で登録してもらったあとは券売機で入浴券を購入し温泉が空くまで待機。予約もできるそう。

いよいよ順番がまわってきた。

・ロッカーを何個も使わない

  着がえと脱いだ服とを別々のロッカーに入れようとしてた。

・体を洗ってからお風呂に入る

  真っすぐに湯船に向かって行って入ろうとしてた。

・立ってシャワーを浴びない(周りの人にかかってしまう)

  家では立ってシャワーしてるんだろな

・タオルは湯の中につけない。自分の近くにおいておく。

  タオルの管理が厳しいなぁ。すぐ忘れてしまうから。

・体を軽く拭いてから脱衣所に入る

  びしょびしょのまんま脱衣所に入ろうとしてた。

・着替えるとき床に座らない

  靴下はくときにロッカー前の床にドカッと座って履いてた。椅子に座るように促         す。

 

なんか、覚えることいっぱいだな・・・

何回か通えばなんとか大浴場に入れるだろう。